Stochastic synthesizer、何ですかそれ?

よく聞かれる質問だね、これ…それに、コンピュータグラフィック専門の僕に聞いてどうする? まぁ、できる限り答えるが、あくまでもこれは僕にとってのストキャスティックシンセサイザーの定義。間違ったら、是非ツッコミなど入れてください。
今まで、僕たちはアナログ又はデジタルシンセと呼ばれてるシンセを使っている。このシンセでadditive synthesis (加算合成シンセシス) やsubtractive synthesis (減算合成シンセシス) と言う方法を用いて、音を自由に作ることができる。このシンセを使えば、どんな音でも作ることができるが、音を作るのに音に関しての知識が必要。このせいで、音を作れる人はかなり限られている。楽器のできる人が必ず音を作れるわけじゃないのに、楽器のできない人は音作りからは無縁と言っても良いだろう。このためにstochastic synthesizer (ストキャスティックシンセサイザー) と言う物が現れる。
そもそも、ストキャスティックシンセサイザーって何と聞く人が多いでしょう。ストキャスティックシンセサイザーは今まであったシンセサイザーと同じく、いろなシンセシス方法を使って音作る。ただ、今までのあったシンセと違って、音作りのアプローチはゲーム感覚のような音作り。つまり、確率と運に任せて音を作っている。これで、音作りとシンセの分からない人でも良い音を作れる…一応、良い音を作れる可能性があるって言った方が良いかも。
このようなシンセは、いろなパラメータをユーザに適用して、ユーザが自由にそのパラメータを変更する。そのパラメータの名前や意味は分からなくても良い、とりあえずゲームのように弄って、出た音を聴くだけ。
これだったら、普通のシンセをユーザに触らせて、音を同じく作れるだろうって考えている人が多いと思う。残念ながら、普通のシンセをユーザに触らせたら、ユーザがかなり混乱する。なぜなら、そのパラメータの裏は複雑な依存がある。つまり、あるパラメータは直接音に影響してるが、他のパラメータを変更しても、音には変更がない。
ストキャスティックシンセサイザーは全てのパラメータが直接音に影響している。このシンセには、普通のシンセと同じく簡単なパラメータがもちろんあるが、多くのパラメータは普通のシンセにあるパラメータを合成されるパラメータ。これで、同時に複数のパラメータを動かすことができる。基本的にはユーザがサウンドサンドボックスのようなツールで遊んで、遊んでる間に良い音が作れると言うコンセプト。
もちろん、ストキャスティックシンセには欠点がある。普通のシンセは音のパラメータは細かくコントロールできるが、ストキャスティックシンセにはパラメータコントロールが荒い。このせいで、同じ音を作るのは難しい。それに、音作る時にかなり運任せので、昨日は良い音を作れるが明日は良い音がなかなか出ないかもしれない。